中学から高校へ ― 少しずつ変わる環境と心の準備
中学を卒業して特別支援学校の高等部へ進学しました。
同じ療育センター出身の子や顔見知りの保護者もいて、進学にあたっては安心感のほうが大きかったです。
ただ、環境が変わることで「また一から説明しなければ」という緊張もありました。
親としても、本人が安心して通える環境づくりを最優先に考えていました。
クラスでの様子:友人より先生との関わりが中心に
高校に入ってからも、同級生よりも先生とのやり取りが中心の学校生活でした。
興味があることについて先生に話すのが好きで、会話の中で自分の世界を広げていくタイプ。
ただ、話す内容が「どこで・いつ・誰と・何を」などが抜け落ちてしまい、一部の場面だけを切り取ったように話すので、後から聞き取りをしないと状況がわからないこともありました。
授業中の発表の順番や移動など、周囲の様子を見て同じように行動するのが難しく、クラスメイトに声をかけてもらったり、案内してもらう場面も多かったです。周囲の理解と協力に支えられた学校生活だったと思います。
不安と向き合う日々:予測できないことへの苦手さ
天気や交通状況、イベントなど、「いつもと違う」「どうなるかわからない」ことに強い不安を感じるのは中学時代から変わりませんでした。
特に行事や外出時には、先の見通しが立たないことに不安が募り、大声でネガティブな発言をしてしまうことも。
けれど、先生方が「どうしたの?」と落ち着いて声をかけてくれることで、少しずつ気持ちを切り替えることができるようになっていきました。
支援学校ならではの一人ひとりに寄り添う姿勢が、何よりの安心材料でした。
親のサポート:通学・支援サービス・安心できる居場所
一人での通学は難しかったため、最初の頃は毎朝、私が公共交通機関を使って付き添い登校をしていました。
時間に追われる朝は正直大変でしたが、運よく近所に移動支援を利用している方がいるとわかり、そのヘルパーさんにお願いできるようになったことで、週の半分は送迎の負担を減らすことができました。
帰りは放課後等デイサービスが学校まで迎えに来てくれたので、私が仕事を続ける上でも大きな助けになりました。
子どもにとっても、家以外で安心して過ごせる場所があることは大きな意味があり、親としても心からありがたかったです。
まとめ:環境に支えられながら、少しずつ自分の世界を広げる
高校時代は、本人にとっても私にとっても「支援に支えられながら自立を少しずつ広げていく時期」でした。
友達との関わり方はゆっくりでも、自分の興味のあることを先生に話せる時間が日々の安心につながっていたと思います。
親としても、「できないこと」に目を向けすぎず、「支援を受けながらも生活が成り立っている」こと自体を大切に感じるようになりました。

