支援学校卒業後の進路と生活介護の選び方

生活介護、送り出し 働き方

――親子で迎えた新しい日常

支援学校の高等部を卒業してから、わが家の新しい生活が始まりました。
進路は「生活介護事業所への通所」。高校生までとは違い、年齢も特性もさまざまな利用者さんが集う環境です。
今回は、卒業後の進路選びの流れと、通所生活で感じたことを親の視点からまとめてみました。

卒業後の進路は「親が主体」で動く

支援学校では、入学後の保護者面談から進路についての話がありました。
学校から生活介護事業所の案内をもらったり、見学・体験の機会を紹介されたりしますが、実際に見学や体験の予約、調整などは親が主体で進める必要があります。

私たちも子どもと一緒に複数の事業所を見学しました。
雰囲気・利用者層・送迎ルート・職員の関わり方など、実際に見て感じた印象はとても大切です。
最終的に決めた事業所は、春休みや夏休みに実習体験を重ね、子ども自身も安心して通えると感じた場所でした。

新しい環境でのスタートと戸惑い

卒業後、生活介護事業所での新生活が始まりました。
私自身も転職の時期と重なり、親子で「新しい環境に慣れる」大変さを痛感しました。

初めの頃は、予定変更などの“見通しのずれ”に不安を感じ、外出イベントの内容が変更になるとパニックになってしまうこともありました。
事業所では、そのような特性を理解したうえで、

  • 予定を事前に伝える
  • 当日の変更があっても落ち着いて説明する
  • 不穏にならないような時間配分を考慮する
    といった、丁寧な配慮をしてもらっています。

作業活動と日々の様子

現在は、お菓子のトレイを並べる・シールを貼るといった軽作業に取り組んでいます。
本人は積極的とは言えませんが、2年目になって少しずつ新しい作業にも挑戦できるようになりました。
職員の方々が根気よく関わってくださるおかげで、「やればできる」という小さな自信が育っているように思います。

ただ、何かの拍子に大きな声が出てしまうことがあり、送迎車の中で他の利用者さんとトラブルになったことも。
家庭でも「声が大きくなりそうなときは深呼吸してみよう」など、気持ちの切り替え練習を続けています。

家では話さないけれど、ちゃんと見ている

通所後の出来事について、家ではあまり話さない子どもですが、
持ち帰る作品やスケジュール表、職員さんからの連絡帳を見ると、日々の様子が伝わってきます。

親としては、話してくれない寂しさもありますが、
「その場で頑張っている」「家では安心して沈黙している」と捉えるようにしています。
“話さない=何も感じていない”わけではない。
この視点は、子どもを支えるうえで大切な気づきでした。

少しずつ「社会の中で生きる」練習を

生活介護の通所は、ゴールではなく「社会とつながり続ける練習の場」でもあります。
学校という守られた環境から、地域社会の一員としての生活へ。
送迎車の乗り降り、作業の役割、他者との距離感――
どれも小さな一歩ですが、確実に社会性を育ててくれています。

これからも焦らず、子どものペースを尊重しながら見守っていきたいと思います。

まとめ:親ができる「支援」と「見守り」

親ができること ポイント
早めの情報収集 見学・体験は2年生頃から計画的に
本人の“安心感”を優先 通いやすさ・職員の対応をチェック
家庭との連携 事業所と連絡帳などでやり取りを継続
成長を言葉で認める 「できたね」「前より落ち着いたね」と伝える
親も無理をしない 仕事・家庭との両立を頑張りすぎず、周りに頼ることや休養を心がける

おわりに

卒業後の進路は、親子それぞれにとって新しい挑戦。
親のサポートが必要な時期ではありますが、本人の小さな成長を見逃さず、「子ども自身の人生を見守るステージ」が始まったのだと思います。

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